祝うなら
僕は、手紙が好きだ。
今もちょくちょく年賀状を紙で書くくらい、手紙が好きだ。
液晶画面越しなら、鼻くそをほじりながらでも大好きだ、愛してるなんて臭いセリフを言えるけど、紙に向かって書く時は少なくとも、文字を刻むことに神経を使って思いが乗り移る。
僕が22歳になってから、およそ1週間経つのでそろそろいいだろうと思って書く。
おめでとう!
のメッセージ、これは嬉しい。
あ、覚えてくれてたんや。祝ってくれるんや。
それだけでルンルンする。
ただ、実は本音がある。
”もう一言ほしいな”
って。
おめでとうに、もう一言あれば、嬉しい。
ワガママな主張である。
それは分かっている。
ただ、年賀状でもそうなのだが、
あけましておめでとうだけのハガキだとなんだか寂しい。
必要なのは、定型文と少しの優しさ
…何もないよりはいいのだろうけど、どうせ送るのなら相手にとってより嬉しいものを送りたい。